今、口にしているものが私をつくる。

昔からよく、お腹を壊した。

お腹が弱いのに、ソフトクリームを食べたがる。

コカ・コーラをゴクゴク飲み干す。

かき氷をシャクシャク必死に急いで食べる。

食べたいものを吐きそうになるまで食べまくる。

その後に待っているのは、トイレでの格闘なのだけど
その恐怖よりも、今の快楽を求めてしまう。

今が幸せならばいいじゃない。

それが、私の性格なのだと思う。

昔からよく、顎の下にニキビができた。

ポテトチップスを食べると、
次の日には、顎にたくさんのニキビができる。

夜、飲み会に行って遅くまで飲み食いした
次の日は、顎がザラザラしだす。

お腹の調子が悪い時も同様に
顎一面にブツブツが顔を出してくる。

どうしてこうなるんだろう。
なんでいつもこんなになってしまうんだろう。

自分が無計画に食べるのが悪いのに
食べた後、症状が出始めて大後悔する。

自分の胃腸がもっと丈夫だったら
あの大食いタレントみたいに
食べたいものを食べたいだけ食べられるのに。

でも、そんな他人が持っているものを羨ましがっても
一生、手に入れることはできない。

むしろ、この食べないと生きていけない身体を手放したい。
お腹がすかない、食べ物を食べたい欲求を手放せれば……。
そんなことは絶対できないのに。

私は、常にないものねだりをする。

どうしたら手に入るのか
毎回毎回、頭が痛くなるまで考えて
いろんなネットの記事を読んで眼球がカピカピに乾く。

そんな時に出会った一冊の本

『99歳ちりつもばあちゃんの幸せになるふりかけ
ポッと明るくもっと楽しく暮らしの知恵をお福分け』

――水一滴があんたのからだつくるねん。――

私は、朝起きてまず水道から水を出して沸かす。
その白湯を飲むんだけど、いっつもあとちょっと残す。
もう冷めちゃって、冷たくなったから。
そのまま、下水道へ流し込む。

それが、当たり前の現代。

でも、ちりつもばあちゃんの若かりし頃は
遠い川や、井戸まで水を汲みに行って
何時間もかけて一日の水を確保する。

そんな苦労をして汲んできた貴重な水を
大切に一滴も無駄にしないように使っていた。

今、そこまで大切に水を飲めるだろうか。
飲食店に行けば、無料で綺麗な水が出てくる。

でも、それを飲み干すことはまずないし、
お店がその残った水を再利用することは絶対ない。

下水道へ流れていってしまう。
そして、綺麗になった新しい水をまた水道から使う。

いつでも好きなだけ水を使える時代。

ありがたさの欠片もない。

むしろ、お金払ってるんだから当たり前という気持ち。

でも、その本を読んでから、ちょっと気を遣うようになった。

沸騰させた水は、最後まで飲み干す。
もし、残してしまったら、食器を洗うのに使うとか。

水がここにあることに感謝しながら使う。

こういう気持ちって日常では気がつかないけど
ある日、突然気づかされる。